2016年8月18日☆ 映画【ある愛の詩】から悲し報せです

1972年の春に日本で封切られ公開された映画「ある愛の詩」の監督、アーサー・ヒラー氏が亡くなったそうです。92歳だそうです。残念です。ご冥福をお祈り致します。 「愛とは決して後悔しないこと」心に残るフレーズでした。 舞台はボストン・ハーバード大学とニューヨークです。何気ない二人の学生が大学の図書館で知り合いそして交際を深めていく、そんな在り来たりでどこにでもある物語ですが、当時の若者には絶大な支持を得たラヴストリーです。 甘美なサウンド・トラックはフランシス・レイが担当しました。競作でアンディ・ウィルアムズが歌いどちらも大ヒットしました。当時は映画音楽も充実していて「ザ ゴッドファーザー」でのニノ・ロータなどの最高の音楽家がいました。 これからの映像でもこの辺の再構築を目指したいものです。特に音大出の若手の幾人かに注目しています。ぜひ、才能を開花させたいものです。 【ストリー】 普通に出会った二人ですが、交際が深まると自然に結婚へとテーマが移ります。そして、ここから自由で奔放に見えるアメリカの青春像にも、結構、ままならない現実と制約があって、物語を甘く切ないものに変えて行きます。 ライアン・オニールが演ずる主人公「オリバー」は典型的なアングロ・サクソンの大金持ちでハーバード大学に多額の寄付をするWASPの家柄です。一方、アリー・マッグローのヒロイン「ジェニファー」はニューヨーク出身のイタリー系カソリックです。父はブライアント公園で屋台のホッドドッグを売って生活をしています。 ◎ミッドタウンのここで屋台を引いて商売が出来るのはイタリー系(組織の許可が必要)とほぼ決まっています。 結婚もカソリックとプロテスタントでは難しいです。父にも反対されたジェニファーは、そこで無宗教として式を挙げます。しかし、こうして困難をクリアして幸せになった二人にも、ラヴストリーでは定番の悲報が待っています。 ◎創作的には恋愛物語の必須要素がすべて盛り込まれています。これから学ぶクリエイターには私が勧める悲恋物語「愛と死をみつめて」「愛染かつら」「ロミオとジュリエット」の三話と共にお薦めです。 そして、のちに「ゲッターウェイ」での共演者、スティーブ・マックインと結婚したアリー・マッグローは、1994年ころに若くして亡くなっています。残念です。ちなみに二人がセントラル パークで楽しむ「雪のたわむれ」のシーンは、韓国の「冬のソナタは誰じゃ」(笑)に写されています。 わたし的には後にロックフェラーセンター前のスケート場を見てそのあまりにも小さいのに驚いたことです。了

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