愛読書、兼文章の師、北杜夫さんが亡くなりました。
二十歳前後のことでした、北さんの作品に出合ったのは、当時ちょうど、デカルト、カント、ショーペンハウエルなどの、哲学書にあたっていた頃のことで、カントとショーペンハウエルはなんとかなりましたが、さすがにデカルトは頭にこたえました。
そんな時何か気軽に楽しめる本はないかと、書店で阿川先生のコーナーに立ちより、何気なく手にしたのが北杜夫さんとの対談本でした。そこではあの謹厳実直な阿川先生が、北さんと実に楽しそうに対談しているではないですか。
その阿川先生の意外な面に付き合ってる北杜夫って誰だっけ、と記憶を巻き戻すと「そうだ、たしか茂吉の息子じゃなかったか? へー」という感想が北さんの作品に出合うきっかけでした。
その後数日してまた書店に立ち寄り購入したのが、文庫本の「どくとるマンボウ青、由香さんが連れ出し、ようやく出て来たのでした。
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