2013年1月1日☆ 年頭所感

明けまして御めでとう御座います。 ♪「歳の始めのためしとて 終わりなき代の目出たさや」♪で新年を向かえました。本当は今年の「年初の挨拶を遠慮したい」とスタッフに申しますと、「待っている人がいるのに」との声でシブシブと言ったところです。あしからず、です。 昨年はなんとか年明け2月までもてば、復興2年目として遅まきながらも、皆様のご負託に応えられのではないかと思っていましたが、12月にあのような結果になり、力を出し切る前にジャンプ出来ませんでした。申し訳ありません。 ただ、一部国家を背負うべき責任者の頭目とか噂される御仁が、震災の見舞いにも現れず、放射能が怖いので「愛人との生活が第一」とか言って敵前逃亡したとかの噂が本当であれば、あの結果は当然で、その噂どうりの責任者であれば、あの有権者の反動は無きにしも非ずかと思っています。 さて、今後の見通しについてです。 政権も交代して新たな指導者が、この国難に際し積極的に活動しょうとする姿は、ほぼ同年代としては歓迎するところです。 まして、どうも以前から、豪腕とか辣腕とか言われる年代層が「日光の手前」つまり「今市」=イマイチの「ナンチャッテ政党」を作って何んでもカンでも政局騒ぎにして、国難の時でさえイタズラに国政を混乱させ、そして何んにも決められない国会にしたりするので信じられず、何度かがっかりした事があるので、やはり自力でやるしかないのかも知れません。 それで、2度目のリーダーが尊敬する高杉晋作の故郷、長州というのが面映いですが、なにか運命を感じます。しかし、タイプとしては高杉と言うより、吉田松陰先生が「草莽崛起」と叫んでいるような感じです。はやる気持ちは理解出来ます。しかし、時にものには事訳と順序があります。 そして、経済、財政、金融政策に性急なものを感じます。 ただ、デフレ脱却はここ5~6年は無理でも、多少、景気が良くなるのは同じ国民として歓迎するのは、言うまでもありません。 そのため、かつての公共事業などで、景気をコントロールしょうとした古いDNAをもつ現政権では、国債を発行して、景気浮揚策とするのでしょうから、当面の株価とかに反映しますので、お金をいっぱい持っている方にさらに富は廻ります。しかし、それも元はと言えば国が前倒した政府支出なので、いずれ国民が税金で払わされることになります。 ただし、高度成長期に構築した社会資本(インフラ)が、耐用年数期に来てますから、これらの手当はしなければなりません。それと次に何が起きるか想定される、国家的災害に今から備えることは重要です。そなえ有れば憂いなしですので、これらはどの政権でも優先順位度は高いです。 と、ここまでは良いのですが、問題はそうやって1年後、2年後を凌いでも、やはり中長期的には財政の「プライマリーバランス」は「神に誓うことは出来ません」が(聖書の言葉)で・・・そう劇的には好転しません。その時、「僕ちゃんは、さらに金持ちに成ったから、もぅーやーめた」と言われても困るのです。 二年前の2011年1月元日の所感調書で述べたように「うんじゃぁと言って、自民党時代のように、財政規律が緩むと困る」と書いたのはこの事だったのです。 それは、このまま消費税率を上げず国家収入が落ち、財政破綻が起きたら困るので、その前に消費税率を上げて「何があっても凌のがなければならい」そのた為にマニフェスト云々と言われて、政権が失われるのを覚悟して決めた「消費税率アップ」だったのです。 もし、インフレになれば食料とかの生活物資に敏感に反応します。ただし、年金とか給料のアップにはタイムラグがありますので、その間をどう凌ぐかです。 性急な結論になってしまいました。それまでには、まだ時間があります。 自民党がタナボタ式ながら政権を執り強気になれた理由は、さきの民主党政権で決定した消費税率アップの、政治的スケジュールが固まったからではないでしょうか。 おかげで、これで「この国のお歳よりが持っている資産をバックに税率を上げられる」シメシメまさにもう一つの財布、約束手形を手にしたので「やりたい放題に出来る」とほくそ笑んでるように見えます。 かつて、高杉が親分で、伊藤博文がパシリになって、なんでも良きに計らえ「そうせい侯」と言われた毛利藩主の覚えめでたい井上馨とつるんで、盛んに藩政府の金を引き出した故事を思い出します。 山県有朋もこの手のチョロマカシが大好きで、明治新政府になって山城屋事件を起し、危うく陸軍を首になりかけ、すんでのところで、薩摩の西郷さんに助けられます。 そして、あの晋作さんは可哀想な身の上の芸妓「おうの」さんの為、藩から「軍艦を買う」(後のオテントサマ号)と言って引き出した金の中から三〇〇両を遣い身請けしました。長州の青春グラフティは桂小五郎など、慎重居士派もいますがかなり破天荒です。 そのような生き方を岸信介元首相も肯定して踏襲しました。詳しくは電子書籍でも読めて、さらにまた出版本でも間もなく出る拙書、小説「野武士の時代」をお読み下さい。(笑う) シブシブながら、つづく。です。まぁ、あまり期待しないでください(笑う)。 それでは、新年になって三週間待ちまして、どなたか、わたしに替り「財政と金融」の関係をつまびらかにしてくれるのではないかと期待してましたが、どんな有識者も評論家の方も分らないのか、それとも無責任なのか、しっかりと「なぜ、国債を中央銀行である、日本銀行に直接引き受けさてはならないのか?」をはっきりと明確に披瀝しないのか不満です。 たぶん、分かってないのだと判断します。あしからず です。まっ、だれしも、自分の財布の中身のコントロールさえ覚束無いのが普通ですから「誰がそんな政府の財布の中身なんか理解出来るかい」というのが本音かと思われます。 そして「それが分かってたら、国賊と言われようが、非国民と言われようが、先回りしてオレが金持ちになってるワイ」と言ういつものオチになるのかと思います (笑う)。 で、わたしが書いた後で、必ず「そんな簡単な事は知ってたよ」とかノタマウ某T大の御仁とかが現れますが、もう、時間です。タイムアウトになりました。これまでの、どなたの発言も、教養課程の経済学の試験であっても、せいぜい49点程度なので、これでは多くの国民の皆様も、わたしもイマイチ「日光の手前」で納得がいかないと思います。 はなしはお金を多く持っている方が一番困る「資本主義経済の根幹に関わる」重大な問題なのです。ただし、聖書の言葉どうり「貧しき者は幸いである」で、普通の人は困難は同じですが被害は軽微です。 この文章からして、大津の教育委員会の弁明なみの分かりにくさか?、とお叱りを受けそうですが、私自身、景気の動向に水を差すことは不本意ですので、あまり先走的な物言いは避けたいと思っています。 政府は気づいた 時点で逐次修正するのでしょうから、その推移を見守りたいです。 ただ、ポール・クルーグマンを信奉している方が大勢いるようですが、私自身は最近彼をさほど買っていません。彼の知識の底が見えたような気がしますし、また、頼みになるようなエスプリ、才智があるとも思えません。 あと、ハイパーインフレはいますぐには起きません。世の中にお金が溢れ過ぎ、そのお金を日銀が吸収出来ない時で、さらに日本が戦争や自然災害で生産力を失い、お金があっても物のないときに用心しなければなりません。 蛇足として、政府が中央銀行、日銀をコントロールすると言うのは、極端に無修正で言えば「資本主義」自由主義経済ではありません。北朝鮮や中国のやることです。 為替を、その国のファンダメンタルズ(基礎的諸条件=国力)及び需用と供給のメカニズムに任せないのであれば、国家間でお金の価値の不均衡(内国通貨と外国為替)の不均等が生じて、その国のお金の価値の信用が失われ、交易をする際の「等価交換の原則」がゆらぎ、アンフェア トレイドとなり世界の自由貿易は成り立ちません。 銀本位制や金本位制の一時代前の世界経済のあり方で時代に逆行します。 (かつて、なぜ、銀本位、金本位制が存在したのか、検証してほしい) つまり、交易の決済を行う時、その国の通貨に(例として、北朝鮮の場合)などのように「信用が無い、弱い、贋金かもしれない」などの事情があり、また、その国以外では通用しないし、自国に持ち込んでも、銀行でも両替も出来ないし、紙屑同然で信用が無いとなると、相手国はシビアに、世界共通の価値、つまり、銀または金で支払わなければ、貿易しないとなるのです。これが(銀本位、金本位制)の歴史です。(例) で、なにより極端に言えば、「物の値段」を政府が決める社会主義、統制経済への道で、かつて若き官僚時代、岸信介が一生懸命考えたテーマでした。これで戦時経済を乗り切ろうとしました。 そして、戦時中に大量にお金を出してしまい、戦後には空襲で国の生産設備の七割を失っていたので、いきおい物不足になり物価が1930年代(昭和5年当時)に比べて、3・5倍の大インフレになってしまい、国家財政もご破産になりました。 ここで少しおさらいです。  日銀の役割と言うのは、政府に替り「お金の流れる速度と量」を随時監視して計り、そこから国民が使うお金の量を割り出し、また、経済の成長(発展のこと)に見合う量を勘案し、市中に出回る通貨の量を増減して、市場にお金を流通させ (物の値段)「物価」を正当な価値に近づけ、物の値段とお金の価値が釣り合うように、両者の信用を保持するのが、近代の中央銀行の存在意義、役割のひとつと定義されています。 これを無視すると言うことは、物の値段、個別の「物価」を政府が決めるか、偉大なる領導者様が毎日決めてくれるのか・・・ そんな事はかつて自称か他称か?偉大なる首領様とか国をあげて叫んでいた、キムなんとか言う将軍サマも出来なかった事ではないでしょうか。あんな小さいな国でも・・・ ※余談 (お金の発行と流通のメカニズムについて)の1サンプル たまに占領地の軍政などで軍票を発行して試みられるが、その後に混乱が起き悪評を残すことが多い(西郷札や八路軍の紙幣)など。 (お金の発行と流通のメカニズム)の参考事例で,ちゃんと最後には国なり、銀行なりが金や銀と兌換してくれるのか?が問題となる。「お金を流通させる際の発行者側の信用がいかに大事」かと言う例です。 北朝鮮も将軍様が軍票を発行しているので、為替としては国際的な信用は有りません。つまり中国ぐらいしか相手にしてくれない地域カレンシーと言うことです。さらに北朝鮮の国民にさえ信用がなく、彼ら自身でさえ自国通貨での取引を嫌がり、だから世界的基軸通貨、ドルを欲しがるのです。 これが通貨に対する信用という大事なポイントです。(余談ながら試験に出ます) つまり、現代社会ではお金の価値、物の価値、個々の「物価」は、公共財以外、市場のメカニズムに任せるしかなく、使用価値や付加価値等による需要と供給の「神の見えざる手」と若干の世の気まぐれ(稀少性、嗜好、人気、プレミアム、サービスの良し悪し等)が加味されて決まるのです。 さらに物価に影響を与える好況や不況を短期的に捉える場合の景気というのは、「世の流行り廃れ」トレンド「波」いわゆるブームによっても左右されます。 そのため、これを人為的に動かすには広告と宣伝による流行を起こす事が重要な要素になってきます。 また中長期的にも、新しい技術革新により、これまでより安全で快適な乗り物が出来た、新たな研究により、難病が治った という事実も宣伝して拡散しなければ世に伝わりません。そのため各メーカー、事業所は時間を争い、いい物を作り、世に出そうと競争をしている訳です。これが自由主義経済の活力になってます。 そのため、広告により、いい物が出来て、いい流行が起きるということは、PRがもつ有意な機能で、そのお陰で、資本主義経済は発展するのです。いわば、良い公告と言うのは「神の見えざる手」を人為的にサポートする 「天使のささやき」と言えます。 (神は多くの敬虔な人々の祈りや願いを叶えるために忙しく、そのため神のお手伝いをして、困っている人を助けてくれる方を、愛するのだそうです)。 この公告の役割を示す「天使の声」と言うのは私が発見した造語です。 計画経済や統制経済では、国民の自由な発想や構想とかは禁じられ封印されるので、前もって人々の限りない好みや流行を掴み生産するのは、ほぼ不可能でした。旧社会主義国圏で実験済みです。あの偉大なる?将軍サマでも出来ないようですから、不可能かと思われます。 大抵、的はずれなスローガン倒れで終わるようです。エンちゃん並の「パソコン コンクール」や(真っ平サービス)てな、ナンチャッテ標語も有りました。まったく、ダラ管のやる事とは言えヒデェもんでした。まったくロクなもんじゃなかったです。 ※参考 アダム・スミスの『国富論』によれば「個人が抱く成功への欲望が『神の見えざる手』によって経済成長の原動力となる」のだそうです。 もとい、さらに蛇足で製造販売業の経験者として「物価」について言えば、第いち、欲しいものが自由に、より安く手に入らなければ、どうやってより安く、いい物が作れるでしょうか。良くない材料で悪い物を作って高く売ろうしても売れません。 それと、次に財政の事ですが国内総生産のほぼダブルスコアの、国債費残高約1000兆円の解消方法は尋常では有りません。 これも極端ですが、国民が二年間、飲まず食わずで働き、そのお金を全部、税金で国に納めても足りません。 特効薬は無い訳では無いのですが今は使えません。そこで、セオリー通り緩やかにやるとすれば 消費税率のアップです。そして急激に解消するなら皆様の金融資産、預金の6~7割に課税し税金として国が徴収するでしょう。 いずれ国外資金の引き揚げ、国債の海外販売、企業の留保資金の供出、活用、その他・etcとなるでしょう。 そうでなければご破算、ハイパーインフレにして解消するしかないと、悲しいですが経済学の「虎の巻」に書いてあります。 ちなみに健全で良好な財政とは、税収と政府支出がプラマイ0という予算で「均衡財政」が基本とされます。 この幼稚園児でも解る、極めて常識的なお金の遣い方の、お手本のようなオチですが、それでも人類がこの結論に到達し実行に至るまでには、おびただしい闘争や犠牲、血が流されています。また何度も失敗してます。 しかし、その事をつまびらかに理解している人は少なく、また説明してくれる人も少ないです。いつか要望があったら書きます。 また、そこを何とかするのがテーマです。 以上、たぶん、まぁ、これでは、さらに東電の説明を上廻る、分かりにくさだったと思います。申し訳ありません。 なにか事象が起きたその時点でまた書きます。シブシブですが終わりです。

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