2012年1月1日☆ 新春序詞

新春を寿ぎ皆様のご健勝をお祈り致します

やれやれの昨年が過ぎ、新玉の朝となりました。わたしのロングバケーションも終盤に近づき、いよいよ原隊復帰の時刻が来たようです。

本来であればこのまま兵役免除があるのではないかと思ってましたが、あつい青春を謳歌した分、もっと働けということのようです。

昨年からの日本の困難を、私はちょうど不沈戦艦といわれた「大和」が魚雷を3発ほど受けたくらいのダメージと受けとめました。

普通はどんな艦船でも魚雷1~2発でおしまいなのですが、大和は22発(一説には29本)の魚雷と爆撃機、及び艦攻雷撃機からの数えきれないほどの、爆弾を受けおわりました。

ただ、ここまで持ち堪えられたのは、考えられるだけ数多くの、ダメージコントロール装置を備えていたからです。それでも今だかつて不沈艦は無いのですが・・・

ダメージコントロールと言うのは、ただ船体の鉄板を厚くするだけでなく、損傷の度合いによって防水隔壁や、給排水の機能を装備して、船体の浮力確保を主な目的とする防戦機能のことです。
これによって魚雷、1~3発を受けても沈まないのです。 

しかし、絶対に不沈な艦は無いのです。さらに開戦当時、日本海軍は、英国の戦艦プリンス オブ ウェールズとレパルスも、航空機による渡洋攻撃で撃沈させた実績をもっていたにも関わらず、なかなか大艦巨砲主義をすてられませんでした。

つまり、海軍ではロンドン条約、ワシントン条約の(軍縮会議)あたりから、先進的な幹部は航空母艦や、潜水艦の技術革新、イノベーションが進めば、やがて戦艦、バトルシップはいずれ時代遅れの無用の長物になると確信していました。

しかし、日露戦争でロシアのバルチック艦隊を、戦艦同士の砲撃戦で殲滅した成功体験を引き継いだエリート将官達は、大艦巨砲主義の伝統から逃れられませんでした。事象は異なりますが、現在の原子力安全・保安院と同じ轍を踏んでしまったのです。

つまり、「絶対安全、不沈艦、大艦巨砲」とかの言葉に酔い、リアルな事故や損傷を想定しない秘訣をものにして、かつ危険を忘却出来る特技を身に付け、絶対安心だと信じこみ自分に言い聞かせ、心の平衡を保っていたのでした。

さらに自分は頭がいいと自他共に信じ、うぬぼれていますので、記憶したことや習った事を疑うことをあまりせず、他者批判は得意でも自省は乏しい。

(脳の記憶野を酷使した反動か、トクイになると現れやすいのが、いまだに子供の頃の成績が自慢で小児的、よく人を必要以上に見下したい感情、衝動にかられるようだ)たぶん、感情野も記憶のために酷使したせいかもしれない???。「死ぬまで言ってなさい」と言うとろでしょうか。

これは単なる自己暗示、マインドコントロールで、そのイメージトレーニングの効果で無責任者に成ることが出来た人達、メンバーよって決定されたのでしょう。普通このようなことは、3流の学者でもしませんので3・5流から4流、もしくはこちらの原始力か、はたまたこの幻視力関係者をカタル方々と思われます。(不正確かもしれませんが・・・)そのため福島県民が逃げまどう事態になったのです。 

いわば、科学的実証による安全ではなく、情緒的精神論、もしくは情感的安心論で世論を糊塗しょうとして、さらに自分達も信じ込んだのです。こちとら政府と東電から金もらってるんだー「サイエンスも、真理も、ヘッタクレも、アルカー」と割り切ったのでしょう。

最後には「神風が吹く」と言い逃れ、取り返しのつかない悲しい結末に至った、いつものパターンです。

  また、軍人ならともかく、本当にちゃんとした最高学府で、アリストテレス的学問(論述)や(実験)を通じて鍛えた学歴がある、と自負するのなら、しっかりと、アンチテーゼ(反対論)に立ち向かうべきです。

アンチョコと暗記、記憶力勝負の知識は入学試験までで、それ以降はその持っている知識や教養が、どれだけ議論に耐えられか、討論をリード出来るかを問われのが、学問、学識、研究の世界的基準、スタンダードです。

と書くと勉強もしたことがない三浦氏からそんなことは言われたくないと言われそうですが(笑)
、実はこれは決して私のオリジナルでもなんでもなく、ソクラテスとプラトンのアカデミア時代からの普遍的な学習態度の基本です。あしからずです。

議論に負けそうなので原子力ムラに入れなかったそうですが、だから世界に通用しないと物笑いの種になるのです。そして、ついに今となっては、とんだ原発推進の狂言回しをさせられた役者だったと、バレてしまい過酷な現実を背負う事になりました。

もっと言えば、東電も反対者を排除や監視などをしたそうですが、海軍でも、艦隊派、条約派とかに内部分裂を起こし、やがて、5・15事件などにのめり込んで行き、開戦に導きました。歴史は繰り返すです。 

そして海軍は途中で航空機優位と気付くことになるのですが、大和型三番艦、信濃を空母に改造した以外、大和、武蔵、の装甲の厚い戦艦は不沈艦と称して運用しました。ただし一部(山本五十六)などの常識派は、初めから艦船は航空機からの攻撃には耐えられないと結論していて、わざと真珠湾攻撃でもアメリカの戦艦を 沈めてみせて、その優位性を実証してみせました。

いずれにせよ、今年のわが国もダメージコントロールが引き続き必要です、そしてテーマがこれまで誰もが経験をした事がない原発問題、財政問題、復興問題とトリプルでその対症法を求められています。

特に政治においては、くれぐれも昨年の自民党の内閣不信任案に呼応したが、土壇場で被災地からの敵前逃亡じゃあるまいし、親方だけが命拾いしようとした、と言うような、日本人、東北人にあるまじき、醜態をさらすようなことをしてくれるなと、お願いしたい次第です。

関東大震災、東海、東南海、南海と次に備えなけらばなりません。
どう、言いつくろっても、天は見ています。どこかで「悔い改めない」とやがて天に見放されます。
お互いに気を引き締めて新年をおくりたいものです

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