2018年8月8日☆ 平成最後の七夕のことなど
仙台七夕祭りが始まって3日目となりました。今年は例年になく3日連続の雨模様です。ジンクスでは3日間の開催中どこかで一回は雨に見舞われる。と言うのが定番です。
それが連続の雨空でかつてないことです。
初めて七夕を見たのは昭和47年でした学生として市内国分町にワラジを脱いだ年です。三善英史さんの歌は、七夕が過ぎて9月頃から流行始めました。
その頃はちょうど8月末から秋雨前線の影響でよく降る毎日でした。
通学時に私は駅前から中央通を雨を避けながら歩くと、よくこの曲が流れてきて歌の情景そのままでした。そして、あなたはきっと長町から市電なんだろうなぁと思ってました。
下宿が今の市民広場に近くて、野外ステージの後に聳える三菱地所ビルの所にトヨタがあり、そこに貞喜君がいて大分お世話になりました。
このころ*、貞喜君はトオルの面倒もみていました。そして、当時も今もあの辺が私のシマです(笑)
定禅寺通りを渡り、賑やかに華やぐ一番町の入り口に立つと、今でも健在な「梅原鏡店」の豪華な飾り付けを先頭に、ずっと藤崎方面まで続いてるのです。この曲も流行ってました。
そのスケールと華やかさに圧倒されました。特に飾りは正直、今の二倍の豪華さでした。ただ、それを一人で見るというのが、多少のさびしさを誘いました。
「七夕は出合いの祭りなのになぁ、一緒に見たかったなぁ」と前年からくすぶっていた未解決の思いにやるせなさが募りました。
* ちなみにヨリちゃんは越路の県の独身寮でタイ(忍者方)の面倒をみていて、私も時々食堂のカレーを食べ に行きました。タイは大きな顔して他の県職員と一緒に暮らしてました(笑)
その後、昭和52年には宮城県沖地震も有りましたが、それに怯むこともなく益々豪勢なお祭りと成って行きました。そして一番に盛り上がったのは昭和54年*Ⅱでした。この年は連日猛暑で、たしか雨も降らなかったと記憶しています。そしてバブルに突入していくわけです。
*Ⅱ 宗さんの大ヒットは53年ですちょうど七夕の時期に全国的に流行りはじめました。思い出深い曲です。
バブル期もそれなりに華やかでしたが、後半には次にくる落ち込みが、そこはかとなくフツフツと現れ、現在を予見させていました。
もともと仙台は空襲からの復興、終戦の痛手をくぐり抜け、東北でも屈指の都市として目覚ましく発展してました。むしろ空襲からの都市の再開発ということで、道幅なども大幅に拡張されて大都市としてのポテンシャルを
獲得していました。いまの青葉通・定禅寺通・二番町通などが戦後の都市計画道路で拡幅されたものです。
その頃よく週刊誌などでの住みたい都市のアンケート調査があると京都と並んで1位2位を競っていました。
勢い、そん中、いわゆる仙台商人の意気込みもあり、その気質は「売ってやるから、買いに来い」の殿様商売ともいわれましたので鼻息も荒かったです。反面、私の目には商魂逞しくも映りました。しかし、その勢いもバブル終焉と共に陰りが見えはじめました。
わたしはこのバブルをプラザ合意*Ⅱによる意図的で「急激な経済成長」と捉え、まさに、先き行15年間分ぐらいの「成長の先食い」と受けとめていました。それが今や失われた30年とかなりそうです。
*Ⅱ プラザ合意が決まると、それまで「総需要抑制」とか言って微動だにしなかった株価が、中曽根総理らの「明日から景気が良くなります」との宣言から「内需拡大」を合言葉にして、急激に株取引が活発に動きだすのです。そして、あの新日鉄の一日の出来高が1億株という日が続出とあいなりました。そして地上げです。
◎ 信じ難いですが本当にバブルが始まり狂気の沙汰でした。当時、三菱地所はニューヨークのロックフェラーセンタービルの一部を取得して米国民から顰蹙を買いました。そして竹下総理らの野村證券での「損失補填」が 発覚し摘発されました。すると今度は行き過ぎた、となり政府の「総量規制」でバブルの終焉となりました。
で、その後様々な経済政策も試みられました。そして5年前の2013年4月に打ち出されたいわゆるQQE、質と量の「大規模金融緩和」異次元緩和策も、先月7月31日に日本銀行の「フォワード・ガイダンス」策でもって収束の方向に舵を切りました。
これも正に有識者から見れば歴史的な「金融・経済政策の実証実験」の結論が導かれそうです。
ここまでの経過として、2%の物価上昇も*Ⅲ さらには懸案だったプライマリーバランスも、劇的&非劇的にも改善しませんでした。黒田日銀総裁も「あとは御察し下さい」と副作用を恐れて、ゆっくりとフェードアウトすることを決めたようです。
*Ⅲ 2019年10月に消費税率を上げるといやでも2%の物価高になります。
平成の七夕も本日をもって終わります。来年からの新たな御代の七夕様はいかがとなるでしょうか。
私としてはタイム オブ チェンジで、これ迄にない時代になることを予見しています。そんな中でも理解が得られるかぎり、一緒に歩んで行きたいと思います。共により良い未来を思い描きましょう。了
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