
昨年の12月8日頃中国で(初出11月17日湖北省)、新型インフルエンザが出始めたという一報が伝わった時から、例年の事ながら「あ~この冬バージョンも始まったなぁ」と思い警戒していました。
昨年の12月8日頃に中国で(初出は11月17日湖北省・55歳住民)、新型インフルエンザが出始めたという一報が伝わった時から、例年の事ながら「あ~この冬バージョンも始まったなぁ」と思い警戒していました。
二十世紀に結核をほぼ撲滅したしたさい「これで人類に致命的な有害バクテリア系の疾病に勝利したなあぁ」と思ってました。(細菌系)
そして次はウィルス系です。しかし、このより細かいウィルス系は電子顕微鏡で観ても、捉え難く、まず、生物であって、生物でない、と言う特性を持ち、さらにDNAやRNAを持たない種類もいて、正体がつかめず手強いなぁと思っていました。
そんな中、保健師になろうとしていた姪から「叔ちゃん、今、エボラウィルスが流行して、怖いんだけど」と相談されましたが、即答出来ず困りました。
エボラの存在は知っていましたが、遠いアフリカの風土病の話で、当分のあいだ日本は関係ないだろうと思ってました。
同じころ「鳥インフルエンザ」が出始め、風邪及びインフルエンザは渡り鳥が媒介するものと初めて判明し、それまで、素朴に考えられていた風邪ウィルスの感染経路が俄然注目され、更にインフルエンザは主にコロナウィルスが原因で、その種類が4ツあると突き止められ、時に形を変えて進化し流行せることも解って来ました。
更には2002年に中国南部、広東省でサーズが流行り始め、これは、いまの中国ではサニタリーやトイレタリーの衛生観念が無いので食い止められないだろうから、いずれ日本にも来るな、と思い警戒してましたが、さいわい52例かの疑いがあったようですが、今となっては発症は無かったようでした。
すると今度は2009年にはマーズが出現して、この辺りから「新興感染症」は逃れられないもの、と覚悟を決めました。そしてこの度「COVID-19」の発症です。政府もこれまでの経験にない事態になり、予防処置をとり学校等の休校に踏切ました。
じつはこの考え方は2002年のサーズの時にわたしが提案したものでした。以前から風邪やインフルエンザが学校で流行ると、児童の出欠にバラつきが出て、授業の進行具合にも凸凹が出来るし、従って各生徒の教科の理解の度合いにも影響も与え、果てはカゼがクラス中に蔓延し学級閉鎖に追い込まれました。
ここで「鶏が先か玉子が先か」です。
しかし、私は職場での風邪の伝播の仕方の順路を観察していて、どうも実態は抵抗力が弱く抗体を持ってない児童の方が先に学校で感染して、各家庭に持ち帰り父兄・保護者に染し、職場に伝播させてると気が付きました。それで職場でも風邪を引いたら率先して休むように提案すると、一部の理解ある部所から実行し始めました。
それまでは風邪を引いた位なら這ってでも出て来いと言う野風族でバカな職場でした。ですからこの度の休校の措置はやむを得ないものとご理解下さい。昨年2月に封切りられた松竹の映画『あの日のオルガン』では学童よりもっと幼い保育園の疎開でした。「愚行も極れば賢者に成らざるを得ん」ウィリアム・ブレイクです。